美容師の手荒れの原因

美容師の手荒れの原因 美容師の手荒れの原因

シャンプー剤・お湯

美容師が一日に何度も手に触れるシャンプー。このシャンプーに含まれる界面活性剤が、本来手に必要な皮脂や水分までが洗い流してしまいます。 また、水でなくお湯を使うことによっても皮脂が失われるため、保湿しにくくなります。

皮膚炎・手湿疹

シャンプーの繰り返しによって、手の表面を保護する角層間脂質(かくそうかんししつ)が減って、かゆみが出ます。かきむしってしまうとどんどん症状は広がってしまい、治らない→かゆいのでかく→ますます治らない、という悪循環に陥ってしまいます。

パーマ・カラー剤

パーマ剤やカラー剤を扱う際は通常、手袋を着けます。しかし時には、薬剤が手袋から染みこんだり、腕の部分に付いたりすることもあります。 これらの薬剤はアルカリ性のものが多く、刺激物質やアレルゲンを含むこともあるため、手や腕全体の荒れの原因になります。

ドライヤーの熱風

ドライヤーの熱風を頻繁に浴びることで、皮膚を守る角質層の脱水が引き起こされ、角質細胞が剥がれたりひび割れを生じたりしやすくなります。

髪・指との摩擦

髪との摩擦や、指同士の摩擦などが刺激となって、手荒れが悪化することがあります。 またハサミなどの各種道具や、タオルドライの際に起こる摩擦も、繰り返されることで手荒れに悪影響が出てしまいます。

グローブ

グローブの材質には架橋剤や加硫促進剤が使用されており、それらが過敏症を引き起こすことがあります。 また通気性が悪く、手が蒸れてしまうことも、手荒れ悪化の一因となっています。

手荒れ対策の現状

入社1年目・アシスタントの場合

「頑張って早く一人前のスタイリストになるぞー!
…と意気込んでみたものの、
最近ちょっと気になることが。
さっそく手が荒れはじめてきてるんだよね…

美容師にとって手荒れは職業病、
って言うけれど、
だからってこのまま何もしないで
ほっとくわけにはいかない!
なんとかしたいけど、
なにをどうすればいいんだろう…?
仕事を休むわけにもいかないし…」

日々の業務を頑張れば頑張るほど、
手荒れのリスクは高まる。
業務で手が荒れる→
かゆくてかく→悪化する、
の悪循環が繰り返される。

「先輩や仕事仲間に対策を聞いてみても、
病院に行きながら頑張るしかない、とか
常日頃の保湿が大事、とか
いまいちパッとしない答えばかり…

ネットで調べたりもしたけれど、
ステロイドは身体に悪いとか、
いや実はそうでもないとか、
クリームを塗っても水仕事ですぐ取れるから意味無いとか、
どれを信じればいいのか分からないし…」

手荒れ対策は各サロン・個人に一任されており、
現状、何が本当に良い対策なのかが
示されていない。

結論

手荒れ問題はいつまでたっても
解決しない。

このプロジェクトが目指すゴール

SAVE the HANDS は、 美容業界の将来を担う世代が
手荒れを理由に
夢を諦めることのない
世界をつくる ことを目標として活動しています。